M&A(企業の買収合併)について

本日、某企業のM&Aセミナーに参加してきました。

 

運送業は高齢の経営者が大変多く、訪問先でも後継者がいない、継がせたくない、年々経営状況が厳しくなる。といった理由で、もう数年したら廃業する。売却したいといった相談をされる経営者様が増えてきており、反対に買収に積極的な経営者様もおられたり。と今後そういった相談が必ず増えてくることが予想されます。

 

日本では年間7万社が廃業しており、65.9%の企業が後継者不在に陥っており、その数26万9488社に上るそうです。

 

そういった経緯もあり、いつ本格的な話がきても相談者様が後悔したり失敗したりしないよう的確なアドバイスが出来るようにという思いで、参考書での勉強や今回のセミナー参加に至りました。

 

売却を検討されている経営者様の一番強い感情は『不安』ではないでしょうか?

中小企業の経営者様であれば、一般的にはM&Aの経験や知識は乏しい。というのが大半なはずですので、不安要素として

 

1.いいように安くたたかれないか?

2.相手の有利に契約が進んでいかないか?

3.買収後に社員を粗末にされないか?

4.取引先等の関係者に迷惑がかからないか?

 

が恐らくあると思います。

 

こういった相談は、まず第一に相談相手が信頼できるかどうかだと思います。当社は、ホームページトップの会社名説明にもある通り、お客様と『長いお付き合い』を大切にしたいと思っておりますので、その付き合いの中で信用や信頼を寄せて頂いた方に、こういったご相談にも応じていけるようにしていきたいと思っております。

 

本日参加させて頂いたセミナーの開催企業様は、M&Aが主力の大手企業様ということもあり、売却側の経営者の気持ちを大切にして買収側の経営者様にもきちんとしたアドバイスをされる誠実なイメージを持ちました。公演終了後に公演された会長様、社長様と名刺交換をさせて頂きましたが、お二方とも物腰が柔らかく、大変良い印象を受けました。業務提携もさせて頂けるということで、お客様から相談を受けた際には当社の方でもお話をお聞きした上で、ご紹介が必要だと感じた際には是非ご紹介させて頂きたいと思います。

 

 


ここで簡単にセミナーで感じたことを書きたいと思います。

 

M&Aの重要なポイントは、デューデリジェンスや簿外負債のチェックなど、企業価値の算定はもちろん重要な要素の一つであるが、最も重要な要素は、買収する側の経営者が買収される経営者を尊重し、会社への経営理念や思い入れなど様々な思いをよく汲み取ったうえで理解を示し、安心して任せられる・信頼のおける経営者であるという事。また、買収される側の社員の気持ちや扱いを粗末にしないという事。

 

仲介者は双方の思いや考えを理解し、適切なアドバイスと誠実な対応をする事が何よりも大切で、M&Aとは本質的にはビジネスライクでドライな『企業と企業』ではなくある意味泥臭く、人情味のある『人と人』のM&Aを行うことが成功の秘訣だろう。